【樹木葬ってどう?】最近人気の樹木葬とは

ここ数年東京以外の地方でも樹木葬型霊園が増えてきており、樹木葬を選ぶ人も

増えてきました。そんな中、名前は聞いた事あるけど実際はどういったものなのか

分からない人も多いと思います。

「樹木葬を考えているけど、いまいちイメージがつかめない」

「納骨堂と迷っているけど、どっちがいいの?」

「お墓建てるより安いって言うけど、実際にかかる金額はいくらぐらいなの?」

「トラブルとかは起きないの?」

そんな疑問に供養産業で20年働いている現役営業マンの私が樹木葬のメリット・デメリット、樹木葬にかかる実際の費用などを正直にお答えします。

この記事を読むことでみなさんの疑問を解消できればいいかなと思います。

目次

樹木葬にも制約(規約)がある

樹木葬と聞いて、みなさんは初めにどんなイメージを持ちますか?

広大な敷地に大きなシンボルツリーがあって、その木の周りに穴を掘って遺骨を埋葬する。埋葬した遺骨の周りに四季折々の草花が咲いている。自然と調和していて自由な環境にあり、お墓参りもしやすいなどといったイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、実際の樹木葬には制約(規約)があるところがほとんどです。私も樹木葬を検討しているたくさんの方々の相談を受けさせて頂きましたが、みなさん制約(規約)があることに驚かれます。樹木葬といっても遺骨を埋葬する所なので、埋葬法という法律に則って運営されています。自由気ままに埋葬することは出来ません。

なので、自然をイメージさせる集合墓石の様なものとして考えるのが分かり易いと思います。

ここで一つ注意しなければならないのが契約後に規約などを提示する霊園があるということです。

いざ埋葬しようとした時に、規約に反するので納骨できないとなったら目も当てれません。なので、規約などは事前に確認することをお勧めします。意外と「あ、ここはそういう制約があるところなんだ。それなら自分たちには合ってないかな」となることが多分にあります。

樹木葬と納骨堂の違い

先程、「樹木葬は自然をイメージさせる集合墓石の様なものとして考えるのが分かり易いと思います」と述べましたが、じゃあ、集合墓石なら納骨堂とどう違うの?といった疑問が出て来ることと思います。

はっきり言って樹木葬も納骨堂もシステムはほぼ一緒です。納骨堂は石で作られた大きなお墓を契約した人みんなで使うものと考えることができます。

※ただし、ここでいう納骨堂とは寺院境内墓地など屋外に建っているもので、寺院本堂の中やビルなどの建物の中にロッカーを用意してそこに納骨する納骨壇と言われるものとは違うということをお伝えしておきます。

樹木葬も納骨堂も、遺骨を埋葬する所という根本的なところは一緒なので、どちらにしようか迷っている人は立地や価格、制約などを見比べて決めるといいと思います。

樹木葬のメリット・デメリット

では、樹木葬にはどの様なメリット・デメリットがあるのでしょう。

樹木葬のメリット

・永代供養がついている

・一般墓石より価格が安い

・管理料などのランニングコストがかからないところが多い

・掃除などの維持管理は運営団体が行うところがほとんど

樹木葬の最大のメリットは永代供養がついているところではないでしょうか。少子高齢化が進んでいる日本において、お墓の維持管理を負担と考える方がたくさんいらっしゃいます。墓じまいの件数も最近増加傾向にありますし、そういったことから無縁墓にならない樹木葬はこれからの時代にあったお墓と言えます。

樹木葬のデメリット

・ある一定年数が経つと遺骨が合祀されてしまう

・合祀された遺骨は返却されない

・お盆などお墓参りに訪れる人が多い時期は混みあう

・運営団体が倒産すると悲惨

樹木葬はいずれ合祀になることを前提に作られたものです。合祀とはある一定の年数を迎えると他の利用者の遺骨と一緒になることです。スペースや区画数が決まった数しかないので、繰り返し利用していくことになります。合祀になる年数は各々の樹木葬によって違いますが、おおむね13年や20年などがほとんどです。その辺も決める際には確認しておくと良いでしょう。意外と短いところもあるので注意が必要です。

あと、運営団体が倒産等の理由で消滅してしまうリスクも考えておく必要があります。事前確認はなかなか難しいところではありますが、絶対にないとは言い切れないので考慮は必要です。

樹木葬はお墓を建てるより安いって本当?

樹木葬は一般墓石より安くお求めになることができます。樹木葬の価格帯は70万円前後が一般的です。一方、一般墓石の価格帯は、墓地代は別として80万円~200万円で建てる方が多く見受けられます。

ただ、樹木葬はあくまで1~2人で利用することが前提になっているので、夫婦2人+子供1人といった場合は1人分の追加料金が発生する場合もあります。意外と小さな墓石を建てた方が安かったということにならない様注意してください。

樹木葬を選ぶときの注意点

それでは樹木葬を選ぶ際にどういった点に注意すればいいのか、私なりの注意点をお伝えします。

・立地等のロケーション

私が御相談させて頂いた方の中にまれにGoogleマップだけで確認を済ませてしまおうという方がおられます。お忙しいのは分かりますが、現地確認は必ずした方が良いです。思ったより遠かったとか写真で見るのと雰囲気が違うなど、現地に行ってみて初めて分かることも多いと思います。最低限、樹木葬(霊園)へのアクセスの確認はした方が良いでしょう。

・規約の確認

契約書の中に規約も記載されている場合はいいですが、契約書と利用規約が別の書式で書かれている場合は契約書にサインする前に利用規約の確認も行いましょう。ポイントとしては合祀までの年数、利用人数に対する金額、宗派不問の有無、管理料の有無などです。

・家族からの理解を得る

樹木葬は最近メディアなどで紹介され、注目されつつありますが、理解されている方が多いかとは言えばそうではありません。お墓参りするのは遺族の方々ですので、家族とのトラブルを避けるためにもイメージの共有はしておいた方が良いでしょう。

以上のことを注意しながら、納得のいくものをお選びください。

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